私は以前、座敷わらしを見たことがあります。
それは、コロナが猛威をふるう2020年の6月のことで、巷では最悪の事態が起こっていた中で、私には奇跡が起こっていました。
昔から座敷わらしを見ると幸運が訪れるといわれており、事業を行う経営者がこぞって座敷わらしに会えるといわれる旅館に泊まりにいきます。
事実、本田技研の創業者である本田宗一郎や、松下電気、今のパナソニックの創業者である松下幸之助も、座敷わらしに会ってから会社の業績が急に伸びて行ったと言われています。
幸福の象徴とも言える結婚指輪の製作に取り組む、ヨーアンドマーレのスタッフである私が、座敷わらしに出会った稀有な体験をお話ししたいと思います。
■ 序章
結婚指輪の製作、販売を行うヨーアンドマーレでは、その仕事柄、幸運をもたらしてくれる結婚指輪とはどんなものなのか、デザインで幸運は得られるのか、やっぱり神頼みが大切なのか、そんな事をよく考えます。
そんな時、本田技研の創業者であり、亡くなった今でもなおカリスマ経営者として有名な本田宗一郎が、昔から岩手に伝わる『座敷わらし』を見てから業績が上向きになり、会社を成功に導いて行った、と言う記事をネットで見ました。
あの、本田宗一郎でさえも迷信を信じて、『座敷わらし』に会えるという旅館に宿泊しに岩手に出向いたという、が。
神社にお参りに行くくらいはありえるが、よほど当たると当時から言われていたのか。
いずれにしても下調べをした上で行ってみようと考えたのです。
1.1年先まで予約が埋まる旅館・緑風荘で『座敷わらし』に会える
本田宗一郎や他の有名人がこぞって『座敷わらし』に会いにいったといわれている旅館はが、岩手県金田一温泉郷にある『緑風荘』です。
ここ緑風荘は、もともとこの地の庄屋であり、建物としては1600年代頃から存在しています。
この一族の先祖に亀麿という6歳の男の子がいたとされ、戦火を逃れ金田一温泉に逃れて来る最中に病死してしまうのですが、その子が座敷わらしとなって建物に現れる様になったと言われています。
五日市家という庄屋にて、その間借り家に座敷わらしがいるとの話しが、1940年頃から伝えられる様になります。
そして、その座敷わらしに会うと男性は出世し、女性は玉の輿に乗るといわれる様になり、第二次世界大戦に徴兵された若者が、無事帰還を願い、こぞって泊まりに来たと言われています。
現在の緑風荘は、1950年より温泉旅館として創業し、1970年頃より全国に知られるようになります。
焼失前の緑風荘外観
その後、オカルトブームに乗り、テレビなど雑誌に取り上げられて、当時から1年向こうまで予約の入らない旅館として名を馳せていましたが、2009年に起きた火災により、ほぼ全焼してしまいます。
座敷わらしに最も会えると言われていた
当時の『 槐・えんじゅの間』
そして、経営権をめぐり紆余曲折を経て2016年に再建し、今に至っています。
コロナ禍でも2ヶ月待ちの緑風荘
緑風荘にまず宿泊しなければ話しが始まらないので、ネット予約欄から予約を試みた結果、2ヶ月後に家族4人で取ることができました。
この年2020年は、コロナが猛威をふるい、どこのホテルもガラガラの状態の中でも、この緑風荘は2ヶ月待ちでしたが、翌年からは1年待ちになった事を思うと、この時はとてもラッキーでした。
さあ、座敷わらしに会えるか
緑風荘は、旅館としてはかなり小規模で、ハッキリ言うと、座敷わらしの話しがなければ宿泊客を得るのは難しいと思います。
玄関を入るとロビー部屋が2つあり、その部屋は座敷わらしが出ると言われています。
宿泊客が待つ部屋;
座敷わらしが最も出る 槐・えんじゅの間
とても雰囲気があり、霊感などない私でも何かを予感させる部屋に思えました。
宿泊部屋は、本当にシンプルで、綺麗ですがちょっとしたペンションのレベルと言っても良いくらいです。
宿泊部屋
ただ、この部屋の中でも物音やオーブ(霊的発光体)が目撃されている様なのです。
また、金田一温泉郷という地名の中に立っており、当然温泉のお風呂を楽しむ事ができて、夕食はとても豪華で素晴らしい献立に舌鼓をしました。
2.座敷わらしのオーブが飛び交う魔の部屋
食事が終わり、10時頃から撮影を始めました。
客間でまず撮影をかなりしましたが、何も起こらず、また何も写りませんでした。
次に、座敷わらしの目撃談が最も多い 槐・えんじゅの間へ移動し、撮影を始めました。
最初は部屋の奥にあるお供え場所にて手を合わせて、部屋の中を静かに見渡しながらじっと待ちます。
5分、10分と時が過ぎるも何も起こらず、静寂が漂います。
不思議な事に他の宿泊客が誰も来ないのです。
今回は家族と来ており、下の子供が5歳、上の子が9歳なので、その子たちを立たせて撮影を始めました。
相手は子供の霊なので、子供と遊びたいと寄って来るのではないかというのが作戦でした。
子供にけん玉で遊ぶように言って見ていましたが、特に何も起こりません。
さあ、撮影をしてみようとスマホを見た瞬間、自分の目を疑いました!
無数の発光体が子供の周りを飛び交っているのです! オーブです!
この発光体・オーブは霊的現象が起こる時に同時に見られ、霊の魂そのものと言う人もいます。
スマホの画面から目を離して、実際に見ると何も見えないのですが、画面を見るとオーブが確かに飛びかっているのです。
これら連続写真は、ほんの3秒くらいの間のものです。
オーブは、スマートホンのシャッター速度より早く飛ぶので、写真になかなか納める事は難しいと言えます。
したがって動画には全て映っていますが、ここでは控えさせていただきます。
また、オーブは子供がけん玉に成功して『やったー、出来た!』など喜びの声を上げると、沢山飛ぶ傾向にあります。
夢中になって撮影していましたが、今度は下の子を座らせて、風船を手に遊んでみてもらったところ、撮れたのがこの写真でした。
他のオーブは速いスピードで飛びかう為、ライン状に写りますが、このオーブは小さい下の子の横に寄り添って止まっています。
また、この時子供の横でかなりハッキリと
『 パチ』『 カタカタ 』と言う音がしたのを聞くと共に、同じ様に座って子供を見つめる人影が確かに一瞬見えたのです。
その後でこの画像をスマホで見たしだいです。
これは後で聞いた話しですが、宿泊客のほとんどは、何も撮影出来ずに帰るそうです。
座敷わらしに会えなくても、伝説の旅館緑風荘に宿泊する事でご利益を得る、そんな思いで来る方がほとんどらしいのです。
チェックアウトの際に、旅館のスタッフにこれらの画像を見せたところ、とても驚いていました。
特に最後の大きな球体のオーブは、なかなか撮れないショットだと言っていました。
そう、私は確かに座敷わらしに会えたのです。
深夜の客間で子供たちが走る物音
その後、客室にて12時頃に就寝しましたが、夜中2時頃に上から聞こえる物音に目をさましました。
2階の部屋で子供がガヤガヤと走る様な音がしばらく続いていたので、この間にトイレに向かい、その後眠りにつきました。
お風呂場で、3人の子供を連れたお父さんを見かけたので、その親子だろうと思いました。
翌日家族にその話しをしたところ、
『 それ座敷わらしじゃないの。だってこの旅館は平屋建てで、2階はないよね 』
その時、ハッとして気づいたのです。
3.座敷わらしに会う方法
翌日旅館をチェックアウトする際に、すぐ横にある小さな神社にお参りをしました。
その神社は、座敷わらしにちなんで、亀麿神社と呼ばれています。
これをもって座敷わらし体験ツアーを終了しましたが、今回かなりの事がわかりました。
これを読んでもらった人には、霊的なものに対して不謹慎な態度と思う方もいるかもしれません。
ただ岩手まで来て、この緑風荘に泊まりに来た理由は、座敷わらしに会うためです。
そして、これを読んで貰っている方も、座敷わらしに興味があり、出来れば会ってみたいと考えていると思います。
であれば、私が体験した中から、少しでも会える可能性を高くする方法をお伝えしたいと考えました。
座敷わらしに会うには
1. 座敷わらしで有名な旅館を予約する
まずは、座敷わらしで名前の通っている岩手県の旅館に宿泊予約をとって下さい。
この座敷わらしで最も有名なのが、この緑風荘ですが、ネットで調べると他にもいくつか座敷わらし伝説のある旅館があるみたいです。
そもそもこの座敷わらしの伝説は岩手発祥なので、他にもあれば探してみて下さい。
2. 小学生以下の子供を連れていく
子供が座敷わらしに会えるかどうかの鍵になります。
いろいろな現地の話しを聞くと、大人だけで行った場合、座敷わらしに会える可能性は少ないといえます。
緑風荘にはアルバムが何冊か置いてあり、オーブが映る宿泊客の写真を見ることができますが、そのほとんどの写真に子供が映っています。
また旅館スタッフからも、子供がいるといないとでは全然違うとの証言を得ています。
実際に私だけを撮影してもオーブの写真はとれませんでした。
子供を出汁に使うのかとお叱りを受けそうですが、座敷わらしに会えた子供にもまた幸運が訪れると考えるのであれば、悪い事ではないと思います。
おそらく座敷わらしが子供の霊であれば、遊び相手を待っているのだと思うので、ただお供えものをして祈るのではなく、座敷わらしが出て来たい、一緒に遊びたいと思う様にすることが大事だと思うのです。
3.座敷わらしに会いたいと強く思う
旅館の宿泊客の中には、『 座敷わらしなど出るわけがない 』などと最初から言っている人がいました。
そんな大人と話したい、遊びたいと思うでしょうか。
『 出て来て話しましょう、一緒に遊びましょう 』と話しかける人が友達になって行くのではないでしょうか。
今回思ったのは、楽しくしている人、笑顔で話す人に寄ってくるのではと感じました。
子供がけん玉を成功させて、『 やったー 出来た!』と叫んだ瞬間にオーブが沢山飛び交うのを見ると、一緒に『 やったね! 』と喜んでいる様に見えたのです。
いかがでしょうか。
最後に、幸運は訪れたのか?
詳しく述べるのは控えますが、この年コロナ禍にあって商業的にはジャンルを問わず最悪の状況の中、お店が回らないほどのお客さんが来たのです。
そして、成功に導いてもらいました。
座敷わらしに会えたことは、素晴らしい体験でした。
是非一度この体験をしに座敷わらしに会いに行ってみて下さい。
きっと幸運が訪れると思います。
筆者
ヨーアンドマーレ代表
GIA・GG 米国宝石学協会 鑑定士 島田 洋輔
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