結婚指輪や婚約指輪の購入にあたって、せっかくだからダイヤモンドは入れたいなとあなたは考えています。
特にレディスリングには、ピンク色のダイヤがあるのであれば、出来ればデザインの候補に入れてみたいと思いますよね。
ただ、ピンクダイヤモンドは、同時に希少価値が高く、なかなか町の宝石店で簡単にお願いすることは出来ません。
加えて白いダイヤモンドの何倍もする高額なピンクダイヤモンドは、上手にオーダーしなければ、予算など簡単に超えたものになってしまいます。
このプログでは、宝石の権威・米国宝石学協会・GIA公認の宝石鑑定士であり、25年以上に渡ってオーダーメイドの結婚指輪を製作を行ってきた、ダイヤモンドのエキスパートが、ピンクダイヤの魅力と、それを使った結婚指輪の賢い購入の仕方を詳しく伝えています。
どのようにすれば、ピンクダイヤモンドの結婚指輪を予算内で、可愛いデザインにオーダーする事ができるのかを、このプログを参考にしながらふたりで考えてみて下さい。
必ず理想の結婚指輪を購入するヒントが得るられはずです。
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目次
1. ピンクダイヤの魅力と価格
1-1ピンクダイヤは白いダイヤの10倍する
1-2.ピンクダイヤの希少価値は他のダイヤ
とは別格
2. ピンクダイヤを使った結婚指輪のデザイン
3.ピンクダイヤを使った婚約指輪のデザイン
4.ピンクダイヤを使った結婚指輪、理想のオ
ーダー方法
まとめ
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1.ピンクダイヤモンドの魅力と価格
人気のピンクカラーの宝石は他にもありますが、中でもピンクダイヤモンドの美しさは別格です。
一言で言うと、ただのピンクではなく、それがキラキラと輝くからです。
たとえば女性に人気のピンクの宝石の代表としてピンクサファイアがあります。
サファイアといえば、高額で希少価値の高いブルーの宝石を連想しますが、ピンクカラーもまた、その色にとても魅力があります。
ピンクサファイア
ただピンクダイヤモンドとピンクサファイアの決定的な違いは、その煌めきです。
ダイヤモンドは、そのカット品質が理想のものであれば、入って来た光の99%をはね返します。
これによりピンクダイヤモンドのリングを指で動かすと、反射したピンクカラーの光が煌めくので、それは、ピンクサファイアと比べても別次元の美しさといえます。
ピンクダイヤモンド
魅惑的なピンクダイヤモンドは、その人気故に価格も高額になります。
1-1. ピンクダイヤは白いダイヤの10倍以上する!
こちらのピンクダイヤモンドを使ったリングを見て下さい。
白いダイヤモンドの間に3ピースのピンクダイヤが使われたプラチナリングです。
並んだ白いダイヤとピンクダイヤのそれぞれの値段は、
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• 直径 1.7mm ホワイトダイヤモンド
¥ 10.000〜 ¥ 13.000/ 1P
• 直径 1.7mm ピンクダイヤモンド
¥80.000〜 ¥ 120.000/ 1P
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となり、ピンクダイヤモンドは白いダイヤモンドの約10倍の価格になっています。
ダイヤモンドは宝石の王様と言われていますが、その中でもピンクダイヤモンドは最も高価で、白いダイヤとピンクダイヤの価格差は、そのサイズの大きさに比例して大きくなって行きます。
• 上記のダイヤモンドリングの価格が
約 ¥500.000( 税抜 )
その内 3Pのピンクダイヤモンドの総額は、
約 ¥360.000
となり、価格の7割以上が3ピースのピンクダイヤモンドで占められています。
もし、小さなピンクの宝石がワンポイントで結婚指輪に欲しい場合には、とても魅力的なピンクカラーのピンクサファイアをおすすめする場合もあります。
日本のレディス結婚指輪の平均価格が、約¥95.000であり、そこに留めるピンクサファイアは¥ 5.000/ 1Pと考えれば、コスパとして妥当な宝石と言えます。
それに比べて小さなサイズでも 10万円もするピンクダイヤモンドは、予算的には厳しい選択になってきます。
もしピンクダイヤモンドを使った結婚指輪を考え始めた時、自分のリングにとって本当に必要なのか、そして予算的に無理はないのかをしっかりと考えた上で、選択していくことをおすすめします。
1-2. ピンクダイヤの希少価値は他の宝石とは別格
ピンクダイヤモンドが高額で、その希少価値が高いのは、世界中にあるダイヤモンド鉱山の中で限られた場所からしか採れないからです。
その代表がオーストラリアにあるアーガイル鉱山で、この鉱山が特別なのは、それが世界で唯一知られているピンクと赤のダイヤモンドの供給源であり、世界の供給の90%以上を生み出しています。
アーガイル鉱山
アーガイルダイヤモンドは、オーストラリア北西部のイーストキンバリー地方のアーガイル鉱山で採掘されています。
この鉱山をとても有名にしたのは、世界で唯一知られている、インテンスピンクとレッドダイヤモンドを採掘したところからです。
その最高品質のピンクダイヤモンドの供給量は、世界の90%以上を生み出します。
これら最高品質のピンクダイヤモンドは、他の鉱山では採掘されないために、鉱山自体が品質グレードを決める独自の基準を設けています。
アーガイル鉱山からのピンクのダイヤモンドは、3つのカテゴリーに分けられます。
:PP(パープルピンク)
P(ピンク)
PR(ピンクロゼ)
最初のカラーベースのグレーディング後、ダイヤモンドはそれぞれの色の濃さに基づいて品質が決定されます。
これは最高ランク 1 から 最低ランク 9 の範囲でランクづけされてます。
■ 唯一無二の鉱山・アーガイル
アーガイル鉱山のカラーダイヤモンドの希少性、そして2022年中に鉱山が閉鎖されると予測されているため、その需要はこれまでになく増しています。
このアーガイル鉱山で、宝飾品質の白いダイヤモンドは、採掘される全ダイヤモンドの5%ほどで、ピンクダイヤモンドは更にその1%に満たない数しかでてきません。
またアーガイル鉱山では、ピンクダイヤモンド以外にも最高品質のカラーダイヤモンドが採掘されています。
■ ブラウンダイヤモンドの最高品質
『 コニャックブラウン 』
■ 天然ダイヤモンドとしては、ピンクダイヤ モンドより希少性が高い
『 ビビットグリーン 』
いかにこのピンクダイヤモンドが希少価値が高くプレミアムかがわかります。
よく景気の良い国の指標として、海老とダイヤモンドの輸入量があげられます。
かつて日本はダイヤモンドの輸入額が米国を抜いてトップだったことがあり、中でもピンクダイヤモンドの輸入量はダントツのトップでした。
日本人は世界でも類を見ないピンクカラーを好む国民であり、アーガイルのピンクダイヤモンドを今の地位に押し上げたのも日本人なのです。
ちなみに今ピンクダイヤモンドを最も輸入している国は中国です。
これらよりピンクダイヤモンドが、いかに別格の美と希少価値を備えた超宝石であることがお分かりになりましたでしょうか。
2.ピンクダイヤを使った結婚指輪のデザイン
ピンクダイヤモンドを使っての結婚指輪をオーダーする際に、その美しいピンクカラーを効果的に出せるデザインに、いかに仕上げるかがポイントになります。
最もオーソドックスなデザインとしては、白いプラチナにピンクダイヤをセットした結婚指輪です。
特に白いダイヤとピンクダイヤをミックスさせたプラチナリングは、そのコントラストを際立たせるので、女性のエレガントさと可愛らしいを併せ持ったリングといえます。
ピンクダイヤと白いダイヤが輝くエタニティリング
ピンクダイヤが模様の中で輝くプラチナリング
ピンクダイヤが1Pダイヤラインに輝くデザイン
またピンクダイヤモンドを集合デザインとして考えたリングもあります。
ただ多石になりますので、コストが上がり高額なリングになりますが、予算が許されるのであれば、素晴らしい選択肢です。
違う形の小さなピンクダイヤを一周つなげたエタニティリング
ピンクダイヤとホワイトダイヤを交互に一周取り巻いたピンクゴールドのエタニティリング
ピンクダイヤをランダムに散りばめたデザインのプラチナリング
高価なピンクダイヤを効果的に結婚指輪にデザインすることによって、ポップでプレミアムなリングをオーダーメイドしてみてはいかがでしょうか。
3. ピンクダイヤを使った婚約指輪のデザイン
婚約指輪にピンクダイヤモンドを使ったデザインで最も一般的なのは、センターのメインダイヤのサイドに添えたリングです。
一般的には1Pずつセットすることにより、最小の数で、センターのダイヤモンドとピンクダイヤのコントラストを際立たせています。
センターダイヤの両サイドにピンクダイヤをセットしたプラチナ婚約指輪
センターダイヤの片サイドに大きめのピンクダイヤを添えたプラチナ婚約指輪
また、ハイジュエリーと言われるブランドでは、ハローデザインといったセンターダイヤを取り巻いたデザインがあります。
とてもゴージャスで、ピンクダイヤのラインが際立つデザインですが、かなりの高額になってきます。
センターダイヤな周りにピンクダイヤを取り巻いたプラチナの婚約指輪
4.ピンクダイヤを使った結婚指輪、理想のオーダー方法
ピンクダイヤモンドの入った結婚指輪を考えた時、オーダーメイド専門店に依頼する事をおすすめします。
最初からピンクダイヤを使っている既製品の結婚指輪はほぼ無く、もともと留まっている白いダイヤをピンクダイヤに取り替えるセミオーダー、もしくはリング本体の製作とピンクダイヤモンドのセット全てを考えていくフルオーダーが最良の方法です。
•ピンクダイヤのオーダー依頼の手順
1.ピンクダイヤの色や品質、価格について聞く
2.結婚指輪のデザインについて製作内容をしっかりと詰める
3. 結婚指輪本体のデザインとピンクダイヤが出揃ったところで、今一度合計金額と予算を確認する
4. 以上に納得した上で、契約 ( 成約 ) する
もし、ピンクダイヤについて確認せずに結婚指輪の製作契約をし、リングがある程度出来上がった段階で、実はピンクダイヤが予想以上に高かったり、自分が望む品質ではなかった場合、その時点から後戻り出来なくなり、予算的にピンクダイヤを留められなくなってしまうこともあり得ます。
また、ピンクダイヤだけを先に決めて契約してしまうと、後で決まった好みのリングにサイズ上留まらない事が分かり、そのデザイン
を諦めることになります。
ピンクダイヤモンドは、高価でそのコストに締める割合も大きいので、契約前に納得のいく確認作業を店側に伝えて下さい。
4-1.ピンクダイヤはその色によって値段が全く違う
ピンクダイヤモンドは、その色によって価値と値段が全く違います。
ピンクダイヤモンドが添えられたリングを購入した際に、パンフレットや実際の見本のリングとは、そのピンク色が全然薄くて、想像していたピンクダイヤと違う!
よくそのなトラブルがピンクダイヤについては起こります。
ピンクダイヤの色の濃さとは
上の画を見て下さい。
一番左のピンクだと白いプラチナリングにセットすると、かなり薄くてピンクの色はハッキリ見えません。
一般的に皆が想像するピンクダイヤの色は、左から3番目以上くらいの色合いでしょう。
ただ実際には一番左にあるくらいの薄いピンクが使われる場合が多く、結婚指輪が出来上がって、はじめてピンクダイヤの知識を得ても手遅れです。
結婚指輪のオーダー依頼をする担当者から、しっかりとピンクダイヤの品質と価格のバランスについて説明を受けた上で、ピンクダイヤを選んで下さい。
■ ピンクダイヤの色と価格の目安
PP(パープルピンク)、P(ピンク)、
上図は結婚指輪に留まる、小さなサイズのピンクダイヤのカラーグレードのチャートです。
一般的に結婚指輪に使うダイヤのサイズは、
1.3mm 〜 1.7mm です。
仮に1.5mmのピンクダイヤモンドであれば、
• 9PP ( 最も薄い ) で ¥ 30.000〜
• 6PP ( 桜色 ) で ¥ 60.000〜
• 4PP ( 濃い桜 ) ¥ 90.000〜
色によっては以上の値段差があります。
もしオーダー依頼をしたショップが見せてくれた、そのピンクダイヤモンドの価格が、あまりにも常識を外れたものであれば、キャンセルも視野に入れて、他のショップと比べてみる事をおすすめします。
4-2.結婚指輪のベースデザインはスマホの画像検索から
結婚指輪のリングデザインをオーダー依頼する際その最良の方法は、ネットなどで好みのリング、またはイメージに近いリングを見つけて、その画像を担当者に伝えることです。
今までに見たことも無いデザインのリングを作り上げるのが、オーダーメイドの醍醐味であり、素晴らしいところでしょう。
ただ、全くのゼロからデザインを考えて行くのは、ある意味素人であるあなたにはハードルが高すぎると思います。
まず叩き台となるベースのイメージをネット上で探してみて下さい。
それをデザイン担当者に見せて、まず自分の好みを共有するところから始めて下さい。
これはとても大切なことで、指輪のデザインをまとめてくれるのはその担当デザイナーとした場合、最も頭に残るのは最初にお客さんが伝えてきたイメージです。
デザインを一緒に考えて行く時、途中色々なアイデアが出てくるので、デザインに迷いが生じますが、そんな時にデザイナー達は、最初にあなたが示したデザインイメージに立ち返って考えていきます。
まずあなたが担当者に聞くことは、画像検索から見つけ出した結婚指輪をもし自分のサイズで作った場合にはいくらになるのか、そしてそこにピンクダイヤモンドを留めることは可能なのか、合計金額は幾らになるのが、こういったところを確認してから製作の依頼を正式にするかどうかを考えて行って下さい。
いかがでしたでしょうか。
まとめ
ピンクダイヤが入った結婚指輪が絶対に欲しいと思った時には、次の様にすすめて下さい。
1.ピンクダイヤモンドの魅力と価格について
ピンクダイヤは、ダイヤモンドの中でも特に に高額で、白いダイヤモンドの10倍の値段にもなる。
ただ、その理由は別格の希少価値から来ており、オーストラリアのアーガイル鉱山から限られた量しか採れないため。
2. ピンクダイヤを使った結婚指輪
最もオーソドックスな使い方は、白いプラチナリングにセットして、カラーコントラストでピンクを印象付けるデザインです。
また、ピンクダイヤを多数使ってプレミア
ム感とポップ感を合わせもつデザインも良いのではないでしょうか。
ただかなりの高額商品となるので、しっかりと予算を確認する事が肝要。
3. ピンクダイヤを使った婚約指輪のデザイン
ピンクダイヤを使った婚約指輪で最も多いのは.センターダイヤの両サイドに添えたデザ イン。
また、センターダイヤの周りにピンクダイヤモンドで一周取り巻いた、ハローデザインもまたハイジュエリーとして注目されている。
4. ピンクダイヤを使った結婚指輪をオーダー依頼する方法
ピンクダイヤは、その大きさや品質が同じでもピンクの色の濃さによって値段が全く違うので、依頼する担当者には、その色合いと値段を確認出来るように、契約前に要求する。
また同時にリングについても、ピンクダイヤを留めるのに適したデザインについて、契約前にある程度絞り込む必要がある。
その為には、スマートフォンの画像検索等で好みの結婚指輪を見つけて、担当者にしっかりと伝える。
以上を参考にしていただいて、是非ピンクダイヤモンドの結婚指輪を購入して下さい。
筆者
ヨーアンドマーレ代表
GIA・GG 米国宝石学協会 鑑定士 島田 洋輔
千葉・柏で結婚指輪をオーダーメイド
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