パライバと言う宝石を知っていますか?
今ダイヤモンド以上に価値があると言われている、マリンブルーの色鮮やかさと、耐久性を併せ持つ、トルマリン属の素晴らしい宝石です。
元来トルマリンは、手頃で手に入れやすい宝石でしたが、1980年にブラジルのトルマリン鉱山で、色鮮やかな電気青緑色の品種が発見されました。
その美しい宝石は、瞬く間に話題となり、それまでのトルマリンの常識を覆して、上質なサファイアとルビーの価格さえも超える値がついたのです。
この新しいマリンブルーのトルマリンは、発見されたブラジルの地域にちなんで、パライバと呼ばれるようになりました。
このプログは、宝石の権威、米国宝石学協会・GIAの宝石鑑定士であり、17年以上にわたり結婚指輪、婚約指輪をオーダーメイドで届けてきた、宝石のエキスパートバイヤーが執筆しています。
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GIA・米国宝石学協会 宝石鑑定ディプロマ
ここでは、今やダイヤモンドより希少価値があるといわれる、パライバトルマリンについて深堀りしながら、その魅力と価格について、詳しく解説しています。
これから、パライバで結婚指輪をオーダーメイドしたいと考えているあなたにとって、このブログを読めば、どのようにオーダー依頼すれば良いかが、分かる内容になっています。
是非参考にしてみて下さい。
1.パライバ・ネオンブルーその衝撃の美しさ
最高のパライバトルマリンの色は、しばしば、カリブ海の最も美しい青い水、ネオンブルーと称されます。
一度でも南の島に行ったことがあれば、目に焼き付いて離れない、あのブルーグリーンの海の色です。
初めてこの色の宝石が採掘されたのは、ブラジルのトルマリン鉱山で、このパライバという名前は、その鉱山のある場所にちなんで名付けられました。
最初にパライバヒルで、その原石が発見された後、まもなく同じリオグランデドノルテ州の、パライバヒルの北に位置する、2番目の鉱山でも、同様の色の原石が発見されました。
パライバは採掘場所にちなんで名付けられた
当初その独特な色の評価が不明で、市場に理解されていなかったため、売り手は1カラットあたりの値段を数万円で販売しました。
その後ヨーロッパ先進国で非常に好評を
博したため、パライバトルマリンは1カラ
ットあたり数百万円の値段がつき、ブラジルの鉱山は急速に採掘されはじめ、価格はさらに高騰して行きました。
10年以上経って、同様の銅含有石がアフリカのナイジェリアで発見されました。
その後まもなく、今度はモザンビークでもより多くの銅を含むトルマリンが発見されています。
ただ、アフリカ産のパライバの多くはブラジル産に比べて色が薄く、鉛を含んでいることが分かってきました。
アフリカ産の鉛を多く含んだ色の薄いパライバ
ブラジル産の標本は鉛を含まず、銅を高濃度に含む一方、マンガンやビスマスも含んでおり、その影響から独特のブルーの白熱色を放つのです。
ブラジル産最高品質のパライバ
その為、今でもブラジル産のパライバトルマリンは、世界最高品質のパライバとされています。
■ 唯一無二のパライバブルー
元来トルマリンは、グリーン、イエロ
ー、ピンク、レッド、ブルー など多彩な色をつくりあげます。
また、トルマリンが採掘される鉱山は、世界中に存在し、そのカラーバリエーションとともに、採掘量も非常に多い宝石です。
ただパライバは、同じトルマリンの中でも別格の宝石で、採掘される鉱山も限られ、その採掘量も非常に少ないのです。
そしてこの独特な色合いは、その結晶が非常に異常な条件下で形成され、マンガンや銅などの微量元素が大量に存在し、それがその色を引き起こすと考えられています。
また、パライバトルマリンは、その生成過程において、磁場からの影響を受けており、電荷を発生をさせる『 電気石 』として知られています。
したがってパライバは、暖められると磁石に似た極性を作りだすという、非常に特異な特徴を持っています。
パライバは、実際に電磁気を帯びた、自然界では希少な色合いを持つ宝石なので、このドキドキするような電気の輝きを放つ緑色を、エレクトリックグリーンとも称されています。
■ パライバは人工的につくれない
また、近年では、ルビーやサファイアのような高価な宝石の多くが、人工的に作り出されており、それはダイヤモンドについても例外ではありません。
自然と同じ環境を実験室で作り出して、
多くの人工ダイヤモンド(ラボダイヤモンド)が市場に出始めています。
実験室でつくられる、ラボダイヤモンド
ただパライバトルマリンについては、そのネオンブルーカラーを作りだす自然界の環境は複雑であり、これと同じ自然環境を実験室で作る事は今のところ不可能とされています。
■ その美しさと希少価値は投資対象に
パライバトルマリンは、美しく希少な宝石というだけでなく、他の宝石に比べて、大きいサイズの原石が採掘されることは稀です。
例えば、直径5mm 以上のパライバの原石は非常に少なく、そこらからカットされた4mm以上のパライバは、その希少性から価格が跳ね上がります。
また、近年最も多くパライバが採掘されていた、ブラジルのパライバ鉱山が閉鎖され、閉鎖以降、新しいパライバの採掘はされていません。
すなわち、今市場に出ているものだけで、今後パライバの価値はどんどん上がっていくと考えられています。
このような理由により、パライバトルマリンで、特に大きいサイズのものの価格が上昇し続けているため、投資対象にもなっています。
日本では婚約指輪と言えばダイヤモンド
ですが、世界の富裕層やセレブリティの
間では、パライバのエンゲージリングを
贈るのがステイタスになりつつあります。
3.5カラットパライバ&ダイヤモンドリング
あなたがもしダイヤモンドにも勝る価値のある宝石を、結婚指輪やエンゲージリングにオーダーしたいと考えるのであれば、パライバトルマリンは最高のチョイスといえます。
ちょうどあなたが新婚旅行のために海外リゾートに彼女を連れて来ていたなら、
その南の島でのパライバのエンゲージは
彼女を驚かせ、またその虜にしてしま
うことでしょう。
一度パライバブルーを見た、全ての女性を虜にすると言われている、このパライバトルマリンを、ダイヤモンドの代わりに、結婚指輪に、そして婚約指輪に考えてみてはいかがでしょうか?
2.パライバトルマリンを結婚指輪に
パライバトルマリンを結婚指輪にオーダーメイドにてデザイン依頼してみたいと思いませんか。
もし、あなたや相手の誕生日が10月であれば、トルマリンは10月の誕生石なので、ふたりを守る守護石として、この美しいパライバを、ふたりの結婚指輪に留めてみてはいかがでしょうか。
また、もちろんこの美しく希少価値の高いパライバを、結婚指輪を彩る装飾ファッションとして留めたなら、そのリングは最新のセンスと美しさを手に入れることでしょう。
ただ、そんな希少価値の高いパライバなんて、高額で購入できないでしょ?
>確かに、婚約指輪のセンターに留める大きさ、直径4mm以上のものになるとかなり高額になります。
その品質によっては、同じ大きさのダイヤモンドより高額になることもあり、数も少ないので、購入は難しいかもしれません。
■ 結婚指輪に使うパライバの価格は、¥ 20.000前後
一方、結婚指輪に使われるパライバであれば、その大きさは一般的に直径1.8mmくらいまでです。
この大きさであれば、¥ 20.000 前後で購入することが出来、現実的に可能なのではないでしょうか。
もちろん、直径が1.8mmに満たない、小さな宝石の価格が2万円というのは、高額であることには違いません。
ただ、その希少価値は、優にダイヤモンドより高いことを考えれば、検討に値すると思います。
いかがでしょうか。
それでは実際に、私たちヨーアンドマーレにて、オーダーメイドにて製作させていただきました、パライバがセットされた結婚指輪作品を見てまいりましょう。
□ PARAIBA TOURMALINE
□ PARAIBA IN V
□ PARAIBA TOURMALINE
□ DELTA PARAIBA
パライバをプラチナリングにデザインした婚約指輪オーダーメイド作品 >
□ PARAIBA SOLEILE
魅惑の超貴石・パライバをセンターに使った婚約指輪オーダー作品 >
いかがでしたでしょうか。
もしパライバが留まる結婚指輪を購入したいと考えたとき、オーダー依頼をして、オリジナルリングを製作する形になると思います。
なぜなら、パライバがあまりにも希少性が高いので、パライバをデザインした結婚指輪の既製品はないからです。
もし、パライバトルマリンのリングを、是非購入したいと考えた時には、信頼できる宝石店に相談し、担当者にオーダー依頼する必要があります。
もし、パライバトルマリンのリングについて知りたい事がありましたら、なんなりと私たちにお聞き下さい。
お応えさせていただきます。
筆者
ヨーアンドマーレ代表
GIA・GG 米国宝石学協会 鑑定士 島田 洋輔
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