緑色に輝くダイヤモンドがあることを知っていますか?
ダイヤモンドは宝石の王様と言われ、最も高価で希少価値が高いと考えられています。
その上更に、美しい色のついたカラーダイヤモンドは、想像を超える美しさと希少価値があります。
このプログでは、宝石の権威・米国宝石学協会・GIA公認の宝石鑑定士であり、25年以上に渡ってオーダーメイドの結婚指輪を製作を行ってきた、ダイヤモンドのエキスパートが、グリーンダイヤモンドの魅力と、それを使った結婚指輪について詳しく伝えています。
結婚指輪や婚約指輪の購入を考えているあなたにとって、普段決して目にする事のないグリーンダイヤモンドについて知ることで、デザインの知識や選択肢が得られるはずです。
是非読み進んでみて下さい。
1.天然のグリーンダイヤモンドとは
グリーンダイヤモンドは、カラーダイヤの中でも最も希少価値が高く、多くの場合美術館展示で見たことがあるレベルでしょう。
そのため、自然色のグリーンダイヤモンドが
投資対象として、オークションなどで高額で
取り引きされています。
グリーンダイヤモンドの多くは、微妙な緑色
を示すにとどまり、黄色や青、または灰色の
色調が混ざった中間色のものが大半です。
したがって、最も価値のある強い彩度のグリ
ーンカラー、「ファンシーインテンスグリー
ン」または「ファンシービビッドグリーン」
のダイヤモンドは非常に希少価値が高く、プ
レミアム価格になります。
■ 何故ダイヤが緑色になるのでしょうか
ダイヤモンド結晶が地下にある間に、ウラン
やトリウムなどの放射性物質を含む岩石か
ら放射線を浴びることにより、稀に赤や青の
スペクトルを吸収し、緑色を発色するものが
あります。
グリーンダイヤモンドの原石
その原石をファセットカット面を入れて、光の反射をより強くすれば、魅力的なグリーンダイヤモンドとなります。
そのグリーンの色合いが素晴らしいものと、
そうでないダイヤモンドの差は、放射線を浴
びる前の原石の品質によります。
窒素不純物を含むダイヤモンド原石が放射線
を浴びた場合は、色むらがあり透明度の低い
グリーンになります。
ただ稀に、ダイヤモンド結晶の炭素原子内に、不純物を全く含まない原石があり、それ
が放射線を浴びた場合には、透明度が高く、
ビビッドなグリーンを放つダイヤモンドとな
ります。
この不純物を全く含まないダイヤモンドの
原石はタイプ2と呼ばれ、宝石品質のダイヤモンドの1%以下しか産出されない、非常に希少価値が高いものです。
■ 最上級のカラーダイヤを採掘する・アーガイル鉱山
グリーンダイヤモンドが高額で、その希少価値が高いのは、限られた鉱山からしか採れないからです。
その代表がオーストラリアにあるアーガイル
鉱山で、この鉱山が特別なのは、それが世界
で唯一知られている、数あるカラーダイヤの中でも最上級品質の供給源だからです。
アーガイル鉱山
アーガイルダイヤモンドは、オーストラリア北西部のイーストキンバリー地方のアーガイル鉱山で採掘されています。
アーガイル鉱山のカラーダイヤモンドの希少性、そして2022年中に鉱山が閉鎖されると予測されているため、その需要はこれまでになく増しています。
またアーガイル鉱山では、グリーンダイヤモンド以外にも最高品質のカラーダイヤモンドが採掘されています。
■ ブラウンダイヤモンドの最高品質
『 コニャックブラウン 』
■ 天然カラーダイヤとしては、最も人気の高いピンクダイヤモンド
『 インテンスピンク 』
2.トリートグリーンのダイヤモンド
天然のグリーンダイヤモンドの希少性が高
く、市場で手に入れるのが極めて困難な為、
一般的に見かけるグリーンダイヤモンドの多
くは、カラー処理されたものです。
これは、研磨されたダイヤモンドへの低放射線処理により、グリーンカラーを加えたものです。
この処理は1940年代後半から使用されてお
り、ほぼ無色または黄色のダイヤモンドに処
理を加えており、経年変化によって緑色が薄
くなったり、無くなったりすることはありま
せん。
これら人工的なカラーダイヤモンドは、同品
質の天然グリーンダイヤモンドよりも低価格で販売されています
3.有名なグリーンダイヤモンド
5.03カラットのオーロラグリーンダイヤモンド
■「オーロラグリーン」ダイヤモンド
このピンクダイヤモンドに囲まれた、5.03カ
ラットのオーロラグリーンダイヤモンドのリ
ングは、2016年にクリスティーズのオークシ
ョンにて、1620万ドル、日本円にして約17億8千万円で取り引きされました。
これは、オークションでグリーンダイヤモン
ドに支払われた最高価格であり、米国宝石学
協会・GIA で格付けされた、最大の自然色のファンシービビッドグリーンダイヤモンドで
す。
■「ドレスデングリーン」ダイヤモンド
ドレスデングリーンは、VS1の透明度グレードの41カラット、天然グリーン・タイプ2のダイヤモンドです。
このダイヤモンドの歴史は、ポーランドのア
ウグストゥス3世が、オランダの商人から1722年に購入したものであり、その後200年以上にわたり、ドイツのドレスデン城に展示されて来たところから、この名前がついたと言われています。
グリーンダイヤモンドに少し興味を持ってい
ただきましたでしょうか。
まだまだ一般的ではないこのグリーンダイヤ
モンドを使った婚約指輪のオーダーを考えて
おられるなら、是非お手伝いさせていただき
ます。
筆者
ヨーアンドマーレ代表
GIA・GG 米国宝石学協会 鑑定士 島田 洋輔
千葉・柏で結婚指輪をオーダーメイド
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