ブラウンカラーのダイヤモンドがあることを知っていますか?
結婚指輪にワンポイントで使うと、オシャレ度が一気に増す、デザイン性を豊かにしてくれる、それがブラウンダイヤモンドです。
特に、メンズリングに効果的にデザインすれば、その深いブラウンの輝きが、大人のエレガントをぷらしてくれるのです。
実は、多くの男性のデザイナーが、自分のリングに、このブラウンダイヤをワンポイントに使います。
このプログでは、宝石の権威・米国宝石学協会・GIA公認の宝石鑑定士であり、25年以上に渡ってオートクチュールジュエリーを届けてきた、ダイヤモンドのエキスパートが、ブラウンダイヤの魅力と、それを使った結婚指輪のデザインについて詳しく伝えています。
なかなか良い男性結婚指輪がない、男性の結婚指輪にもダイヤをデザインしてみたい、そんなあなたに、このブログは、オシャレなブラウンダイヤの使い方がわかる内容になっています。
是非参考にしてみて下さい。
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目次
1. 天然ブラウンダイヤモンドと
* ブラウンダイヤの価格は高くない
* 上質なブラウンカラーのダイヤは美しく
高価
2. 結婚指輪にブラウンダイヤをデザインする
まとめ
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1.天然ブラウンダイヤモンドとは
天然のダイヤモンドは炭素の結晶体であり、地球深部の非常に高い温度と圧力の下で形成されます。
地球内部でダイヤモンドがつくられる際、圧力によってダイヤモンドの炭素の結晶構造が変形し、光の吸収の仕方が変化することがあります。
ブラウン以外の光が吸収されることで、肉眼ではブラウンカラーに見える炭素結晶、それがブラウンダイヤモンドです。
その他の色のダイヤモンド、例えばピンクダイヤモンドもまた、ピンク以外の光の吸収によるよるものですが、その希少価値はその色によって全く違います。
【ピンクダイヤの結婚指輪】理想の購入方法4つを【鑑定士が伝授!】>
ダイヤモンドは、希少価値とその価格は比例しており、希少価値の高いものは価格も高額になります。
カラーダイヤモンドの中で最も希少価値の高いものは、ブルーダイヤモンドです。
その希少価値の高さから、ジュエリーに使われることは少なく、投資対象になっています。
ブラウンダイヤが形成される、そのプロセス中にかかる圧力は、一般的なホワイトダイヤモンドを形成する時の圧力より更に高く、その高圧条件により、ダイヤモンド内に内包物も多く形成されます。
その内包物(インクルージョン)の多さにより、ダイヤモンドの「クラリティ」と呼ばれる品質もまた、カラーと共にブラウンダイヤモンドの評価につながって来るのでです。
1-1. ブラウンダイヤモンドの価格は高くない
ブラウンダイヤは、他の色のダイヤモンドに比べて、価格は高くありません。
例えば、色以外の品質条件て比べた場合、
• 0.3 カラット ホワイト ¥ 150.000
• 0.3カラット ブラウン ¥ 80.000
以上の様にかなり抑えた金額になります。理由は2つです。
■ 採掘量が比較的多く、希少性は低い
採掘されるダイヤモンドの多くは、ブラウンカラーのもので、そのほとんどが宝石品質以下です。
これらは工業用に使われており、近年まで宝石として使われていなかったところ、主に米国でブラウンダイヤモンドとして宝石用に使われ始めました。
■ 婚約指輪やダイヤモンドジュエリーとしての需要が低い
日本では、婚約指輪をはじめ、女性用の宝飾用ダイヤモンドは白が好まれ、ブラウンダイヤモンドには馴染みがなく、セールスは伸び悩んでいます。
ただそのリーズナブルな価格とその色から、メンスリングなどにワンポイントのアイテムとして注目され始めています。
1-2. 上質なブラウンカラーのダイヤは美しく高価
ブラウンダイヤの中には、際立って琥珀色に輝くものや、コニャックカラーに煌めくもののもあり、上質なブラウンダイヤモンドは、魅力的で高価です。
【鑑定士のコメント】
ダイヤモンドの鑑定や輸入バイヤーとして、多くの経験から、上質でリーズナブルなダイヤモンドを探す場合、フェイントブラウン( 肉眼では認識出来ないくらいのブラウンカラー)をおすすめします。
フェイントブラウンダイヤモンド
これは、同じ大きさの白いダイヤモンドに比べて、約70%の価格で購入が可能です。
また比べなければ、ほとんど白いダイヤモンドと変わらないので、コスパの良いダイヤモンドジュエリーをオーダーする時には、おすすめなのです。
また、結婚指輪のメンズリングに留めるブラウンとしては、コニャックカラーのハッキリとしたブラウンをおすすめします。
濃いブラウンダイヤモンドとリングの金属カラーのコントラストにより、男性結婚指輪は、よりスタイリッシュなデザインにアップします。
2.結婚指輪にブラウンダイヤモンドをデザインする
ブラウンダイヤモンドを使った結婚指輪を検索しても意外に少ないのが分かります。
理由は日本では、ブラウンダイヤモンドはほとんど知られていないからです。
宝石店の店頭で見かけることは少なく、ダイヤモンドリングとしては人気がなく、売れないからです。
ただ、ブラウンダイヤモンドは、上手に、そしてセンス良くデザインに取り入れれば、ジュエリーを上品に引き立てます。
結婚指輪のオーダーメイドにてブラウンダイヤモンドを使う場合、暖色系をプラチナリングに留めればコントラストをつくります。
ちなみに、メンズリングのデザインに使われるパターンです。
またピンクゴールドやイエローゴールドに使えばブラウンカラーは溶け込むデザインとして使えます。
アンティークデザインのゴールド結婚指輪にブラウンダイヤを留めたオーダー作品 >
多石でブラウンダイヤモンドをゴールドに使
う場合には、同じサイズを規則正しく並べるより、大きさや場所をランダムにデザインした方がよりオシャレ感が得られます。
またその価格はホワイトダイヤモンドに比べてリーズナブルで、結婚指輪にワンポイントのデコにおすすめのアイテムと言えます。
結婚指輪に使うブラウンダイヤモンドのサイズは、大きくても直径1.9mmまでになり、コストとしても1万円未満が妥当でしょう。
ピンクゴールドのリングにブラウンダイヤモンドを並べたエタニティデザインのリング
フラットなプラチナのメンズリングのサイド面にブラウンダイヤを入れたメンズリング
結婚指輪をオーダーメイドにてデザインを考える場合には、是非一度ブラウンダイヤモンドをワンポイントで考えてみられてはいかがでしょうか。
筆者
ヨーアンドマーレ代表
GIA・GG 米国宝石学協会 鑑定士 島田 洋輔