結婚指輪の購入を考え始めたあなたは、どんなリングが頭に浮かびますか?
やはりプラチナですか?
ゴールドの結婚指輪も気になりますよね。
結婚指輪をゴールドで考える時、ホワイトゴ
ールド、ピンクゴールド、イエローゴールド
の3つが主に人気があります。
それぞれ、混合金属の種類とその割合の違いから、色に違いがあり、価格もまた、その時の相場によってかなり変化します。
このプログは、宝石の権威、米国宝石学協会・GIAの宝石鑑定士であり、また17年以上にわたり、5000組を超えるカップルに結婚指輪を届けてきた、オーダーメイドのエキスパートであるクラフトデザイナーが執筆しています。
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GIA・米国宝石学協会 宝石鑑定ディプロマ
ここでは、ゴールド製の結婚指輪を選ぶ時のポイントや注意点を、いくつかの違う視点から解説しています。
このブログを読めば、ゴールドの結婚指輪を購入したいと考えていて、今更聞けない多くの疑問を解決することが出来ることでしょう。
是非読み進んでみて下さい。
1. イエローゴールドの結婚指輪をオーダー
イエローゴールドは、純金に銅や亜鉛などの
合金金属を混ぜたものです。
純金をK24として、含まれる金によってカラット数が表示されます。
K24 :99.9%が金
K22 :91.7%が金
K18 :75%が金
K14 :58.3%が金
より高いカラット量は、より純粋な金含有量
を意味します。
婚約指輪と結婚指輪には一般的にK18または
K14が使われています。
これは耐久性と金の純度のバランスが最もと
れているからです。
■ イエローゴールドの長所
他の色の金製品に比べて最も低刺激性で、ア
レルギー反応も出にくいと言えます。
歴史的に、結婚指輪や婚約指輪に使用される
最も人気のある金属であり、アンティークデ
ザインのリングに適しています。
■ イエローゴールドの短所
ヘコミや傷が付きやすく、定期的に磨いてケ
アが必要です。
イエローゴールドの価格は、プラチナ属や他
のゴールド属の金属を含めて最も安定してい
ます。
K24.純金が世界の金属相場の基準になって
おり、資産や投資対象として最も人気がある
金属と言えます。
2.ピンクゴールドの結婚指輪をオーダー
ピンクゴールドは、純金に銅と銀の合金を混
ぜたものです。
銅と銀は耐久性を増し、ピンク色をつくる為
の混合物であり、使用する銅が多いほど、赤
身が増していきます。
K18のピンクゴールドの一般的なミックス(または合金)は、質量で75%の金と25%の銅です。
ホワイトゴールドと同様に、ピンクゴールド
は合金であるため、ジュエリーには「純粋な
ピンクゴールド」は存在しません。
■ ピンクゴールドは変色しますか?
ピンクゴールドは変色しません。
シルバー製品にピンク色のメッキをかけた製
品が多く、そのイメージからピンク色は剥げ
ると思っている女性もいますが、K18、K14のピンクゴールドは、純金と銅の合金で出来ており、経年変化で表面だけが色が変わる事はありません。
ただ、他のカラーゴールドと同様に、ピン
クゴールドジュエリーは定期的に磨き上げて
洗浄する必要があります。
■ ピンクゴールドの長所
ネーミングのイメージと違い、ピンクゴール
ドは肌馴染みが良く、白く光るプラチナを敬
遠する男性にも支持されています。
特にピンクゴールドに艶消しマット加工を施
せば、光を抑えたメンズのスタイリッシュ感
を出す事も出来ます。
また、強度に優れた銅を混ぜているピンクゴ
ールドは耐久性があり、他のゴールド属の金
属と比べても、曲がったりすることなく丈夫
です。
■ ピンクゴールドの短所
銅にアレルギー反応を引き起こす可能性があ
る方にとっては低刺激性の金属ではないかも
しれません。
人気スタイルにもかかわらず、イエローゴー
ルドやホワイトゴールドほど広くは製造され
ておらず、デザインバリエーションが少ない
といえます。
金と銅の合金割合により、そのネーミングを
ら変えている場合もあります。
● ピンクゴールド K18
75%ゴールド 20%銅 5%シルバー
● レッドゴールド K18
75%ゴールド 25%銅
● ローズゴールド K18
75%ゴールド 22.5%銅 2.75%シルバー
銅と銀のさまざまな割合は、金の色を示して
います。
たとえば、赤金に含まれる銅の割合が高い
と、わずかに強いバラ色になります。
これらカラーの濃淡の違いはかなり微妙な違
いになってきます。
店頭での確認をお勧めします。
3.ホワイトゴールドの結婚指輪をオーダー
ホワイトゴールドは、純金とニッケル、銀、
パラジウムなどのホワイトメタルの混合物で
できており、金以外の金属は、ホワイト色に
する為及び金を強化し、宝石の耐久性を高め
る為です。
また通常はロジウムコーティングが施されて
います。
ホワイトゴールドには、金の含有割合によっ
て、K14およびK18があり、それぞれ58.3%、
75%の金が含まれています。
■ ホワイトゴールドの長所
強い金属と合金化されており、耐久性及び耐
傷性が高く、プラチナやイエローゴールドに
比べて硬く曲がりにくいと言えます。
また価格も一般的にプラチナよりも安く、白
いゴールドとして人気があります。
ただし今現在ホワイトゴールドの価格高騰
が続いており、プラチナのグラム単価を遥
かに超えた状態で推移しています。
これはホワイトゴールド内に含まれている
パラジウムの価格の高騰によるもので、パ
ラジウムの価格は歴代最高値をつけていま
す。
■ ホワイトゴールドの短所
多くの場合、ニッケルが混入しているため、
ニッケルにアレルギー反応を示す方にはお勧
め出来ませ
いかがでしょうか。
結婚指輪は、大量生産の既製品からオーダー
するスタイルに変わりつつあります。
その中で、今までプラチナ一辺倒の市場から
そのオシャレなデザインバリエーションか
ら、ゴールドのブライダルリングもとても
増えています。
ゴールドの結婚指輪をオーダーメイドで作る
選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
筆者
ヨーアンドマーレ代表
GIA・GG 米国宝石学協会 鑑定士 島田 洋輔