誕生石は各月にそれぞれ特別な意味がありま
す。
いったい誕生石はどのようにして生まれたの
でしょうか。
興味ありますよね。
誕生石の歴史は、聖書までさかのぼることが
できます。
出エジプト記で、アーロンはイスラエルの12
の部族を表す12の宝石が付いた胸当てを着用
しました。
その後、これらの12個の石は12個の黄道十二
宮に結び付けられてきましが、1912年に、正式な誕生石チャートは全米宝石商協会によって作成されました。
それぞれ各月の誕生石を見てみましょう。
■ 1月の誕生石 ガーネット
ガーネットという言葉はラテン語のgarnatus
に由来し、「種のような」を意味します。
これは、ガーネットの宝石がザクロの種子と
比較されることが多いためです。
多彩な色があるガーネットは、強い関係を促
進し、内面の強さを活かすのに役立つと信じ
られています。
■ 2月の誕生石 アメジスト
アメジストは「神々の宝石」として知られて
います。
中世では、この宝石は王族が頻繁に着用して
いました。
紫の色は、法的地位に関連付けられているた
めです。
アメジストは、積極性、勇気、安定性を促進すると考えられています。
■ 3月の誕生石 アクアマリン
アクアマリンは、落ち着いた青緑色で知られ
る3月の第一誕生石です。
コミュニケーションを強化し、明快さを促進
すると考えられています。
ブラッドストーンは3月の2番目の誕生石で
す。
赤いスペックを備えた濃い緑色であり、エネ
ルギーと強度を高めると言われています。
■ 4月の誕生石 ダイヤモンド
4月の誕生石はダイヤモンドです。
ダイヤモンドは地球上で最も硬い素材の1つ
であるため、強さと勇気を象徴しています。
また、永遠の愛の象徴でもあります。
■ 5月の誕生石 エメラルド
エメラルドという言葉は、ギリシャ語の緑の
石を意味するスマラグスに由来します。
クレオパトラはこの石で身を飾ることで知ら
れていました。
エメラルドは愛と豊かさを象徴しています。
■ 6月の誕生石 パール
パールは6月の第一誕生石です。
パールは「純粋・謙虚・純潔」の意味を持っ
ていパールは「純粋・謙虚・純潔」の意味を
持っています。
清らかでありながら見るものを夢中にしてし
まうその魅力から、これらの意味がうまれた
といわれています。
純粋の意味を持つパールを身に着けること
純粋の意味を持つパールを身に着けること
で、親しい人の結婚を純粋に祝う気持ちが表
現されます。
アレキサンドライトとムーンストーンは6月の第二誕生石です。
アレキサンドライト
ムーンストーン
■ 7月の誕生石 ルビー
ルビーは2000年以上前に発見され、「宝石の
王様」として知られています。
ルビーは鮮やかな赤い色で評価され、情熱、
エネルギー、愛を表します。
また保護力を持っていると言われています。
■ 8月の誕生石 ペリドット
ペリドットは8月の最初の誕生石です。
独特の明るい緑色で知られ、幸運をもたら
し、富を引き付けるのに役立つと考えられて
います。
スピネルは8月の第二誕生石であり、非常に希少価値が高い宝石です。
■ 9月の誕生石 サファイア
サファイアは明るい青色で知られています。 彼らの色は非常に鮮やかで、紀元前800年にペルシャの支配者たちは石の反射のために空が青であると考えました。
彼らは王族と知恵を表しています。
■ 10月の誕生石 トルマリン
トルマリンにはさまざまな色がありますが、
ピンクのトルマリンは10月の誕生石に関連し
ています。
人道主義と愛を象徴しています。
オパールは10月の第二誕生石であり、誠実さ
と自信を表します。
■ 11月の誕生石 シトリン
11月シトリンは黄色で知られています。
レモンに似た柑橘系の果物にちなんで名付け
られました。
■ トパーズは11月の第二誕生石です。
トパーズで代表的な色はブルーですが、黄色
を含む多くの色があります。
このため、イエロートパーズはシトリンと混
同されますが違う鉱物です。
■ 12月の誕生石 タンザナイト
「タンザナイト」は、本来「ゾイサイト」と
いう鉱物名が正解ですが、アメリカの宝石会
社によって産出地を由来とする「タンザナイ
ト」という名称が与えられ、それが定着した
呼称となっています。
タンザナイトは、大いなる自然と共に生きる
為の明晰さと優れたパワーを与えてくれま
す。
それゆえ周囲との軋轢や摩擦をなくし、調
和をもたらしてくれます。
誕生石の始まりはキリスト教に由来しています。
イスラエルの高僧は昔、イエスへの祈りの際に胸に当てる石を12個所有し、祈りの内容によって使い分けていたとされています。
それが後にアメリカの宝石商によって体系化されて現在の12の誕生石となりました。
誕生石は宗教によってかなり違いがあり、今日日本での誕生石の体系は、アメリカやイギリスを中心とするキリスト教圏では一般的であり、国や宗教によってバリエーションが違います。
筆者
ヨーアンドマーレ代表
GIA・GG 米国宝石学協会 鑑定士 島田 洋輔