
ダイヤモンドの婚約指輪を購入した場合に
は、そのダイヤモンドの鑑定書を一緒に受け
取るのが通例です。
ダイヤモンドは高価なもの故に、その品質と
価値を記したものが鑑定書です。
ダイヤモンドを購入した時に、信頼できるダ
イヤモンドの鑑定書が何故必要なのかをお伝
えいたします。
1.ダイヤモンド鑑定書とは

ダイヤモンド鑑定書には、そのダイヤモンド
固有の特性に関する情報が記されています。
※ 石の大きさ、重量を示す カラット
※ その石の着色度合いを示す カラー
※ 表面のキズや内包物を示す クラリティ
※ カット面の精巧度合いを示す カット
※ 石の蛍光性の度合いを示す フロレセンス
その他、そのダイヤモンドの直径や深さ、各
部の数値を記すことによって、当該ダイヤモ
ンドと鑑定書の同一性の証明もなされていま
す。
2.ダイヤモンド鑑定書はどこが発行するのか

世界で最も権威のある鑑定機関は、GIA (米国
宝石学協会 ) と、EGL ( ヨーロッパ宝石研究所
)です。
特にGIAは、世界のダイヤモンドの評価基準
となっており、日本の宝石鑑定機関もまた、
GIAの基準を遵守しています。
これらのダイヤモンド鑑定機関は、完全に独
立した国際機関であり、厳格なダイヤモンド
グレーディング基準を守り、世界の基準に従
って、正確かつ公正にダイヤモンドの鑑定が
行われています。
日本の宝石鑑定機関として権威があるのは、
CGL ( 中央宝石研究所 ) と、AGT です。
これらもまたGIA基準を遵守しており、ダイヤ
モンドを購入した場合に受け取る鑑定書が、
この2機関のものであれば問題はありません。
3.なぜダイヤモンド鑑定書は大切なのか

ダイヤモンドは、その鑑定結果から出てきた
品質によって、市場価格や価値が判断されま
す。
もし再びそのダイヤモンドを他者に売る場合
や、そのダイヤモンドに保険をかける場合に
は、鑑定書での評価が基準となります。
したがって、宝石店からダイヤモンド鑑定書
を確実に受け取ることが重要です。
信頼出来る宝石店であれば、最初からダイヤ
モンドの鑑定書を提示して来るでしょう。
購入時にダイヤモンドの鑑定書を提示しない
で、後で鑑定書を送ることを提案する場合に
は注意が必要です。
購入したダイヤモンドと、その鑑定書の同一
性の確認は、あくまでお客様の責任にて行わ
れる必要があります。
ダイヤモンドの鑑定評価が婚約指輪の価値を
表し、また資産として見る場合にも、この鑑
定書での評価が大切になります。
いかがでしょうか。
今から婚約指輪の購入を考えているのであれ
ば、鑑定書についてしっかりと担当者に確認
するようにして下さい。