昼と夜で色が変わる宝石
アレキサンドライトをご存じですか?
それは地球で生まれた最も驚異的な変色石の一つ
と言われています。
6月の誕生石であるアレキサンドライトは、
太陽光や蛍光灯の下では、冷たい青緑色ですが、
それを白熱灯の光の下に持っていくと、ラズベリー
カラーになります。

この色の変化は成分であるクロムのバランスによる
ものです。
クロムはコランダムではルビーの赤色を、ベリルで
はエメラルドの緑色を、それぞれ出す性質をもって
います。
アレキサンドライトには、このクロムが赤と緑の
2色の中間的な色のバランスで入り込んでおり、
そのため、光の種類によっていずれかの特徴が強く
出るという変色性がアレキサンドライトに与えられ
ているのです。
アレキサンドライトは大変希少な宝石ですが、
この色の変化を与えるクロムのバランスが良く、
さらに内包物が無いものとなると、
市場価値も非常に高く、1カラットサイズでも
100万円以上する場合もあります。

7.25カラットアレキサンドライト
また、アレキサンドライトは8.5の硬度および優れ
た靭性があり、化学薬品や熱にも強いため、耐久性
が求められる結婚指輪には適した宝石なのです

このユニークな宝石は1830年にロシアのウラル山
脈で始めて発見され、当時のロシア帝国の赤と緑の
色、そしてロシア皇帝アレキサンダ―2世にちなん
で、アレキサンドライトと名付けられました。

アレキサンダー2世
その後、ジンバブエやスリランカ、そしてブラジル
などでも見つかりましたが、これらの鉱山からは
は、中程度の色の変化しか示さない低品質のアレキ
サンドライトしか見つからなかったのです。
ただ最近やっとブラジルでの新しい鉱山の発見に
よって、高品質のアレキサンドライトが供給される
ようになり、再び脚光を浴びるようになりました。
ブラジルでこの鉱山が開業したとしても、
上質な宝石品質のアレキサンドライトの産出は非常
に少なく、高価であることに変わりはありません

最高級クッションカット・アレキサンドライト
ダイヤモンドより希少価値の高いこのアレキサンド
ライトを婚約指輪や結婚指輪に入れてデザインし
て みてはいかがでしようか。
婚約指輪にはオーバルカットや、ラウンドカットで
直径3.5mm~7mm位が適正でしょう。
色の変化レベルや内包物の多少によって、その品質
からくる価格の開きは非常に大きく、予算に応じた
選択が必要になります。


また、結婚指輪をオーダーメイドにてアレキサン
ドライトをデザインした個性的でオシャレなリング
を製作するのはいかがでしょうか?
きっとふたりだけの新しい結婚指輪が生まれること
でしょう。



