【オーダー結婚指輪のエキスパート】ヨー&マーレが特別な3つの専門
STORY
ストーリー
太 陽 と 海と い う 名 の
オ ー ダ ー メ イ ド ア ト リ エ
YO&MARE
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太陽&海のアトリエ
ヨーアンドマーレの名前は
太陽・YO と海・MARE
から由来しています
太陽が昇る朝の海は
自然が作り出す最も美しい
オレンジ色の世界です
太陽と海がひとつになった時の
あの美しい感動を
ふたりで一緒につくりあげる
ふたりは太陽と海のように
ヨー&マーレがオーダー結婚指輪のオーソリティになったエキスパート3人の話
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目次
1. ダイヤモンド・エキスパートの話
* 知られざるダイヤビジネスの世界
* ダイヤの世界で権威あるGIA鑑定士
* ダイヤ専門バイヤーが教える購入時に必
須の3箇条
* リング模型をつくるデザイナー
* あなたの脳内画像が見えるデザイナー
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DIAMOND EXPERTISE
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1. ダイヤモンド・エキスパートの話
ダイヤモンドのエキスパートバイヤーが、ヨーアンドマーレを立ち上げました。
ダイヤモンドは宝石の王様であり、その知識を持ち合わせていなければ、信用出来るジュエラーとはいえません。
また、信頼出来ない宝石店に結婚指輪をオーダーするべきはありません。
ダイヤモンドの専門知識は、信用出来るジュエラーの基本であり、最も大切なものなのです。
ここでは、そのダイヤモンドのエキスパートが、どのようにお客様に信頼されるジュエラーになろうとしたかをお話しいたします。
* 知られざるダイヤモンドビジネスの世界
ダイヤモンドの事を最も知っているのが、海外へ行って買い付けをする、輸入商社の専門バイヤーです。
ダイヤモンドの、無数に存在するサイズと品質評価そして市場価格の乱数表から、数千通りにも及ぶ組み合わせを頭に入れ、ルーペを覗き、膨大なピースをより分けながら一つ一つ値をつけていきます。
彼らは、一回のディールで30億円から50億円の買い付けをし、日本市場に持ち込んでくる、特別な存在と言えます。
私もダイヤモンドの専門バイヤーとして、20年以上このビジネスに携わってきましたが、バイヤーになる道のりは厳しく、その仕事内容もまた過酷です。
ただ成功したダイヤモンドのバイヤーには、高額な報酬が与えられ、月収800万円〜1000万円はざらにいます。
なぜなら、買い付けてきた50億円のダイヤモンドを、日本国内で一か月に70億円で、それもキャッシュで売るのですから、それ位の報酬は当然なのです。
彼らの仕事内容が、そのままダイヤモンドのビジネス流通となります。
ダイヤモンドは今現在、アフリカとロシアを中心に、世界各国で採掘されています。
ちなみにダイヤモンドはなかなか採れない、希少な鉱物と思われていますが、全体の採掘量は増えており、すぐに枯渇するものではありません。
ただ無色透明でキズの少ない、宝石品質のダイヤは全体の0.1%ほどで、ほとんどが工業用に使われています。
私たちバイヤーがダイヤモンドを買い付けに行く場所は決まっており、主にベルギーのアントワープ、イスラエルのテルアビブ、インドのムンバイ、そしてニューヨークです。
世界各国で採れたダイヤモンドの原石は、これらの場所にあるダイヤのカッティング商社( サイトホルダーと呼ばれる特別のダイヤモンド商社)に持ち込まれます。
ダイヤモンドのサイトホルダー商社には、世界各国から原石が持ち込まれる
ダイヤモンドの原石は、そのサイズや品質によって人の手でより分けられていきます。
そこでしっかりとより分けられた後に、それぞれの原石について、市場に出した時最も利益が出る形にカットされていきます。
カットの形は、美的な基準より利益優先にて決定されます
そこでバイヤーたちは、原石から58面にカットされた丸いダイヤや、その他のファンシーカットのダイヤを、その商社を訪れて買い付けるのです。
専門バイヤーは、ダイヤモンド商社を訪れて買い付けを行う
私が買い付けに行った時には、相手ディーラーは必ず同じ人間がつき、彼らは皆ビジネス猛者のユダヤ人です。
笑顔で握手をし、雑談から入るのですが、両者とも心の中は戦闘モード全開、アドレナリンが止まりません。
ユダヤ人ディーラーによる
世界のダイヤモンドビジネスはユダヤ人によって動かされ、彼らの独特のビジネス哲学に、多くのプロのバイヤーは飲み込まれてしまいます。
私たちは、ルーペ一つで次々出てくるダイヤモンドを見ながら値段をつけて行き、向こうの売りたい値と合ったものだけを、買い付ける事ができます。
ダイヤモンド専門バイヤーはルーペをみながら買い付けるものを選ぶ
つまり先方の売り値は示されないので、バイヤー側は、ルーペを覗きながら、そのダイヤモンドの品質を見極め、市場価格を割り出し、利益を頭に入れてオファー( 希望買値 )を出さなくてはなりません。
その間8秒〜10秒で、それ以上1ピースに時間を割いていると、全てを見ることが出来なくなるからです。
ダイヤモンドの世界では、このオファーは絶対であり、一度出したオファーを取り下げたり、オファーの内容を変える事は、ディーラーの信頼を大きく損なうため許されません。
ダイヤモンド商社オフィスで、プロのディーラーとバイヤーは1対1で商談を行う
相手オフィスで、目の前のディーラーはなるべく高く、なるべく多く買わせようと、虎視眈々とミスを誘ってきます。
その為、一瞬たりとも気を抜く事は出来ません。
そこでのバイヤーのミスは、何十億と言う損失を招くため、絶対に失敗が許されない仕事、それがダイヤモンドバイヤーです。
* ダイヤの世界で権威あるGIA鑑定士
このようなダイヤモンドのエキスパートバイヤーになる為の最低限の知識が、ダイヤモンド鑑定であり、プロのダイヤモンドバイヤーになる為には、まず鑑定士の資格をとるところから始まります。
それも日本で発行される資格ではなく、アメリカ本国のGIA・米国宝石学協会本校の鑑定士の資格が最低条件なります。
このGIA・米国宝石学協会こそが現在の世界のダイヤモンドの評価基準を決めているところであり、全世界の宝石界に大きな影響をあたえるトップの権威団体です。
また、GIAを卒業した鑑定士資格は、最も権威あるものと考えられており、世界各国からジュエラーになるべく集まってきます。
GIA入口に掲げられている、宝石権威・GIAのエンブレム
現代宝石界の父と呼ばれるリディコット氏。GIAは彼により創設されました。
ダイヤモンドバイヤーになる為の登竜門、GIAに入学するためには、英語のレベルを示すトーフル・TOEFL試験のスコアが最低680以上必要であり、アメリカのカレッジ入学時に必要なスコアよりも上のスコアが要求されます。
英語で専門用語が飛び交う授業では、一定以上の英語力が必要だからです。
ちなみに私は、留学前に日本でのトーフル・TOEFLスコアは530にて遠く及ばず、日本からの願書提出を諦め、ロスアンゼルスの英語学校に入るところから始めなければなりませんでした。
一年間、ロス市内のウェストウッドにある英語学校に通い、TOEFLスコア、入学試験共に合格し、晴れてGIA入学となりました。が
GIA鑑定学校の入学エントランス風景
当時GIAの本校は、ロス郊外のサンタモニカにあり、学校と鑑定本部は広い敷地内に併設されていました。
ここからがまた大変でした。
まず、学校側から渡されたテキストの量が半端ではなく、一つのテキストが広辞苑より厚く、それが4冊で3ヶ月で終わらせるのです。
GIA鑑定学校の授業風景
授業は月曜日から金曜日で朝8時か5時までビッチリ行われ、一日に60ページ以上進んでいくので、その予習に追われて土日も図書館で勉強でした。
また、並行して顕微鏡でダイヤモンドを見ながらのラボ授業もあり、とにかくやるべき事が膨大にある授業内容でした。
GIA鑑定鑑定学校での顕微鏡を見ながらのラボ授業
唯一リラックス出来る、金曜日の夜だけが楽しみでしたが、世界各国からジュエラーを目指して集まった仲間と食事をしたり、クラブへ行って騒いだりしました。
後はひたすら勉強で、一生で最も勉強をした時期でした。
GIA鑑定学校のカフェテリア
2年間の在学後、卒業試験及び鑑定士認定試験に合格してやっとGIAの『 GG 』を取る事ができたのです。
この『 GG 』は Graduate Gemologist と言われ、『 宝石学者課程の卒業認定 』の権威称号で、ジュエラーとしての信頼の証なのです。
GIA・GGディプロマを手にした卒業生たち
ちなみに最終の授業日に試験の成績発表が行われます。
その卒業試験で1位の成績優秀者は、学校からスカウトされGIA本社での鑑定士として契約が結ばれます。
私の代では、カナダから来た女性がトップの成績でGIA本社の鑑定士になり、その後彼女はGIAダイヤモンド鑑定センターのセンター長にまでなりました。
ちなみに私は45人のクラスの中で4番でした。
* ダイヤ専門バイヤーが教える購入時に必須の三箇条
GIA・米国宝石学協会本校を卒業後、私はロスアンゼルスのイスラエル系ダイヤモンド商社に就職し、バイヤーに売る立場のディーラーとして2年半働きました。
その頃日本の経済は絶好調であり、多くの日本人バイヤーがダイヤモンドを求めて、ロスアンゼルスにも来ていました。
就職先の商社としては、日本人バイヤーを相手に出来るディーラーが欲しかったのでしょう。
私はダイヤモンドを購入する専門バイヤーになる前に、販売するディーラーとして、どちらの立場も経験したことになります。
その後日本に帰国し、ダイヤモンドの輸入商社を設立し、後にパートナーとなる金細工職人と出会うことになるのです。
ここであなたが婚約指輪を購入する時の、ダイヤモンドの正しい購入の仕方をお伝えしましょう。
A. 各店舗のダイヤの価格を比較検討する
ダイヤモンドは、商社のバイヤーが日本に輸入してくるもの、というのは理解してもらえましたね。
つまりどの店のダイヤモンドも、同じ様な商社から同じ様な値段で買って店頭に並べているので、その値段の違いは乗せている利益の差です。
これは例外なく、東京にある海外有名ブランドも、地方の地元の宝石店も基本的に同じです。
でも、その輸入商社からかなり安く買っている場合もある、と考えるかもしれません。
もちろんある程度の取引額の違いはあるかもしれませんが、他と比べて15%以上下がった値段での仕入れはないと言えます。
最低3店舗くらいには来店、またはメールなどで問い合わせをして、ダイヤモンドの価格を比較検討してみて下さい。
B. 価格比較する場合は条件を同じにする
ダイヤモンドの価格を比較する場合、同じものを比較する必要があります。
そうしなければ、本当に良心的でリーズナブルな宝石店を見つける事が出来ないからです。
この場合、5つの品質条件を同じにして下さい。
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A)ダイヤモンドの大きさ・カラット
B)カラー
C)キズ・クラリティ
D)カット
E )鑑定機関・中央宝石研究所 / AGT
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例えば
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大きさ 0.26カラット
カラー E
キズ SI 1
カット 3EX トリプルエクセレント
鑑定機関 中央宝石研究所 または AGT
* この鑑定機関がはとても大切です。
宝石鑑定士の立場からいいますと、鑑定の世界基準に順じた鑑定機関は、上記
• 中央宝石研究所
• AGT
と言えます。
もしそれ以外の鑑定機関からのダイヤモンドは除外して下さい。
上記のような大きさ、品質のダイヤモンドは特に婚約指輪に使われる事が多く、各店舗に在庫として置かれています。
これは、このダイヤモンドそのものの購入というより、あくまで店選びの手段として、同じダイヤモンドの価格を比べることで、リーズナブルな価格で提供しようと考えている店と、法外に利益を取ろうとする店が見えてきます。
C. ダイヤモンドの価格を交渉する
商品には、価格比較されるべきものと、そうでないものがあります。
ダイヤモンドは、既にお伝えしたように各店舗は同じような流通ルートで、同じような値段で買っています。
つまりダイヤモンドそのものには、店頭に並ぶ時点で創意工夫はなされていません。
もし顧客側から他店の価格を提示して、値段交渉を願い出た場合、ダイヤモンドはそれに応じて然るべき商品なのです。
それが銀座の高級宝石店であったとしても臆することはありません、しっかりと値段交渉をしてみて下さい。
ただ交渉といっても、単に「 安くして下さい!」ではダメで、価格交渉を願い出る論理的な理由がなければ、相手は動きません。
ここで最初の価格比較が効いてくるのです。
他の店の価格情報をしっかりと伝えれば、店側は、ただの "ヒヤカシ" ではないと分かり、必ず交渉に応じてきます。
宝石店とはそういうところなのです。
CRAFTSMAN EXPERTISE
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2.手彫りの権威・ハンドメイド職人の話
高い品質のジュエリーを製作する為には、自社にハンドメイドが出来る専門職人がいるかどうかで決まります。
それは、業界関わらず素晴らしい商品をつくる会社は、商品製作を外注に出さず、自社工房を持っていて、そこには熟練のクラフト職人がいます。
靴のフェラガモ、ジュエリーのブルガリ、バッグのエルメス
など、必ず専門のハンドメイド職人がいて、高い品質を保っています。
ヨーアンドマーレにも高度な技術をもつ、金細工の権威と言われる職人がいます。
彼の持つ高度な専門技術とは何かをお伝えして行きたいと思います。
* 知られざる金細工・芸術の世界
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金細工の専門職人が使う道具の種類は、たった2〜3種類で、中でも "タガネ "という、金属を削り落とす「 ノミ 」の様な道具を自在に使いこなせるかが、職人の熟練度の目安になります。
ただ、このタガネを使いこなせる職人はほとんどいません。
あまりにもこの専門技術の習得には時間がかかる為、特に若年の職人には難しいと言われています。
タガネと呼ばれる細い金属ノミで金細工は行われる
私は、 ダイヤモンドのバイヤーとして輸入したダイヤを、高級宝石店に直接販売する機会が何度かありました。
そんな時は、必ずダイヤモンドをネックレスやリングなどのジュエリー製品にして納品するよう要望が来ます。
それらは店頭価格にして1000万円になるジュエリーなので、一流の腕を持つダイヤモンドの留め職人に依頼する必要がありました。
職人は沢山いますが、そのレベルとなるとなかなか見つかりません。
そんな中、たまたま見たダイヤモンドリングに目がとまり、そのダイヤモンドの留め技術に目を奪われたのです。
そのリングは、小さなメレーダイヤモンドを石畳の様に留める、パヴェセットのリングでしたが、日本の職人が行う普通のパヴェではなく、伝統的に高級イタリアンジュエリーなどで行われる、ヨーロピアンパヴェでした。
それは、全く異次元の煌めきを引き出す留め技術にて、そこに使われているのが、上記の "タガネ "の専門技術なのです。
例えば
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小さなダイヤモンドをリングに一連に並べてセットした場合、ほとんどの場合、この様にダイヤモンドの半分より下は、金属の中に埋まってしまいます。
1. ダイヤを普通にパヴェセットした時
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これをヨーロピアンパヴェでダイヤモンドを並べてセットした場合は、下の様にダイヤモンドの下部に当たる周囲の金属を削りとり、埋まらないようにします。
2. ダイヤをヨーロピアンパヴェにセットした時
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このダイヤモンドのセットの違いは、ダイヤモンドの光の輝きに大きな影響を与えます。
簡単に違いを言えば、光を取り入れる面が多いヨーロピアンパヴェの方が反射光量も多く輝くのです。
ただ、通常のパヴェセットは、ダイヤモンドが1列ではなく、3列、5列と数が多く、直径1.5mm以下のメレーダイヤモンド1つずつに上記の加工を施していくには、高度な専門技術が必要だと想像出来ます。
プロが職人の技術を見る場合、一時が万事であり、このダイヤモンドの留めが出来るのであれば、他の全ての技術も高いと考えた私は、彼に新店舗設立に加わってくれる様、お願いしたのでした。
ダイヤモンドの留めの権威言われる金細工職人
金細工の専門技術をもつハンドメイド職人
オーダーメイドの結婚指輪を、ハンドメイドで製作出来る、高い専門技術は得たのですが、ここで技術と同じくらいに大切なもの、『 デザイン 』の重要性に気づくのです。
なぜなら腕のいい職人は、設計図に従って、ジュエリーを製作することは出来ますが、例外なく、その設計図である新しいデザインを考え出すことは出来ません。
DESIGNER EXPERTISE
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3.オーダーメイド専門のデザイナー
あなたは、ジュエリーデザイナーと聞いてどんな人を想像しますか?
クリエイティブで、「今」のトレンドを捉えてデザインデッサンを「 ササッ」と描くことの出来る、類稀な才能を持った人、でしょうか。
確かに新しいデザインを考え出すには、時代を先どりする発想が必要です。
ただ、オーダーメイドのデザイナーには、それに加えて、顧客が伝えようとするイメージを理解する力や、依頼者の” 脳内画像 ”を見る事が出来る才能が必要です。
これらの能力を持つ人は、自分の発想を画像化するデザイナーとも、専門技術と多くの経験を駆使して製作をする職人とも違います。
このようなスタッフが必要と考えて、良い人材を探しました。
宝石店のスタッフや職人経験者からの採用募集もおこいないましたが、20年前にはオーダーメイドの結婚指輪を提供するジュエリー店舗がなく、またそういう文化も日本にはなかったので、結なかなか見つける事ができませんでした。
そんな時、最初のデザイナーとして加わってくれたのが、前職が大工でジュエリー学校を出たばかりの彼でした。
こういうスタッフを私たちは、
『 クラフトデザイナー 』と呼んでいます。
彼は後に、このクラフトデザイナー陣のリーダーになるのです。
* リング模型をつくるデザイナー
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彼が最も得意とするのが、結婚指輪やジュエリーなどの原型模型の製作・ワックスモデリングです。
ロウソクのロウと同じような素材を使って、そのリングデザインを作り上げ、それを鋳造機にいれて金属製作を精製する原型です。
ワックスでつくられた透かしデザインのリングの原型
デザイナーがデッサン画を描くように、クラフトデザイナーは、顧客の希望デザインをこの立体模型で表現し、顧客に見せるのです。
このワックスモデリングの製作技術と、デザイン発想、顧客のデザインイメージの高い理解力、これらが 『 クラフトデザイナー 』が持つ専門技能です。
彼は、このワックス原型をハンドメイドで一カ月に80〜100個製作していきます。
オーダーメイドの結婚指輪やジュエリーをデザイナーに依頼する際、デザイン画を描いて、それをもとにデザインを深掘りしていく、そんなイメージがありますよね。
もしこのようなオーダー店で結婚指輪の依頼を考えているのであれば、おすすめできません。
このような店から購入した顧客が、後でクレームを出して作り直し、またはキャンセルを希望するケースを多く見てきました。
結婚指輪のオーダー依頼をデザイン画だけで決めてはいけない理由3つ >
デザイン画は、美しくわかりやすいのですが、その大きな画像が頭にイメージとして残り、実際に出来上がってきた幅2mm ~ 4mm幅の結婚指輪とのギャップを生んでしまうのです。
そのギャップを埋める為に、完成した時の模型を顧客に見てもらって、一緒に修正を加えていきます。
この原型模型を製作し、見せてくれるかどうかが、信用できるオーダーメイドジュエリーの最低条件になります。
* あなたの脳内画像が見えるデザイナー
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もう一つ、信頼できるオーダーメイドの結婚指輪専門店の条件として、あなたが欲しいと考えるリングデザインを、的確に理解してくれる担当者がいるかどうかです。
この能力は、お客さんの希望を聞いて、すぐに似合う髪形にカットできるカリスマと呼ばれる美容師に似ています。
彼らは、お客さんの雰囲気を見ただけで似合うヘアスタイルが画像となって見えるといいます。
エキスパートのクラフトデザイナーにも同じ様な能力が備わっているので、もしあなたがオーダーしたい結婚指輪のデザインについて、上手く説明出来なかったとしても、彼らはあなたの頭の中に映っている映像が見えています。
【職人が徹底解説】婚約指輪をオーダー依頼した際の重要な4つ手順!>
オーダーメイドのクラフトデザイナーは、顧客の考えるイメージや感覚を捉えて、それにジュエリーデザインのプロとしての感性を加えながら、リングを形作っていく特別な能力の持ち主です。
この能力をもつ、エキスパートデザイナーがいる店舗はほとんどない中で、顧客から120%の信頼を得る為には、絶対に必要だと考えたのです。
結婚指輪をオーダーメイドで成功させる【4つの独創的な方法】とは!>
まとめ
• オーダーメイド結婚指輪のオーソリティと言われる専門店・ヨーアンドマーレには、次の能力を持つ人材が集まった
1. ダイヤモンドのエキスパート
ダイヤモンドのバイヤーだった私は、宝石の世界的権威団体・米国宝石学協会 / GIA の宝石鑑定士の資格をとり、バイヤーになった後にヨーアンドマーレを設立した。
2. 手彫りの権威・ハンドメイドのエキスパート職人
品質の高いオーダーメイドジュエリーの製作には、自社にハンドメイドのエキスパート職人が必要と考え、手彫りパヴェセットの権威と言われた職人に加わってもらう。
3. デザインのエキスパート・クラフトデザイナー
結婚指輪を顧客の希望デザインにて製作する場合、デザイン画ではなく、ワックスモデルという、原型模型を見せる必要がある。
また、顧客の伝えようとするデザインを、的確に捉えて、脳内画像が見える特殊技能もまた必要になる。
それらの専門能力を持つデザイナーを、特に 「 クラフトデザイナー 」と呼び、この人材もまたオーダーメイド結婚指輪には不可欠である。
ヨーアンドマーレの目指すものを、少しでも理解して貰えたなら、幸いです。
筆者 ヨーアンドマーレ代表
GIA・GG 米国宝石学協会 鑑定士 島田 洋輔